仕事は「やりたいこと」で選ぶのが正解なのか。副業しながら会社をスタートさせた持田卓臣氏は、「仕事は誰とやるかでほとんど決まる。私がウェブメディアを立ち上げたときは、まず一緒に働きたい人を決めてから、次にどんなことをするかを決めた」という――。
※本稿は、持田卓臣『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
一人でできることなんてタカが知れている
巷では、やれ「起業するなら自分が好きなことをやるのがいい」とか、「いや、好きなことより自分ができることだ」とか言いますが、私はそもそもの前提として、「一人でできることなんてタカが知れている」という事実から出発すべきだと考えます。
もちろん、世の中にはものすごいプロフェッショナルな人材というのが存在します。一人でなんでもこなせて、賢くて、パワフルで、ものすごく優秀な人です。かつての「起業して成功する人」というのはそんなイメージでしょう。
けれど、私たちが目指すのは「普通のサラリーマンが普通に起業する」ことです。私自身も、もともとは普通のサラリーマンでした。そして、15年も会社をやっていてもできないことだらけです。そんな私でもここまでなんとかやってこられたのは、いつもチームで仕事をしてきたからなのです。
でもチームをつくるには、まず何をやるのかを決めないと、適切な人を選べないじゃないか。理屈で考えれば当然その通りです。私自身も最初はそう思っていました。しかし、実際にやってみると、これが違ったのです。