「コンビニは割高」の常識が崩れつつある。必要なものを必要な量だけ購入できるため、食材を余らせるおそれがなく、コンビニ専用商品の質も向上しているからだ。消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏は「安い時にスーパーで買いだめするより、コンビニで都度買ったほうが結果的に節約になる」という――。
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「安い時に買いだめ」は非現実的

政府のキャッシュレス決済でのポイント還元事業により、「コンビニは割高」とは言い切れなくなってきた。2%の還元となるため、増税分をそっくりなかったことにできるうえ、食品などの税率据え置きの商品は増税前よりもお得に買えるからだ。

この流れに乗って、スマホ決済アプリと組んだ上乗せ還元キャンペーンも積極的に行われている。そこで、節約目線でコンビニでの買い物術を考えてみよう。

節約と聞いてすぐに思い浮かぶのは、食費や日用品の節約だろう。特に食品は、安い時に買いだめをして計画的に使い切る……という考えが根強かったが、もはやそれは古びた手法だ。専業主婦がチラシを手に安い店をあちこち回り、手間暇かけていくつもの料理で使い切るという前提があってこそ成立する節約術だったからだ。