ハム、ベーコン、冷凍野菜が「ちょうどいい」

単身者や共働き世帯が増え、昼間に何軒も安い店を回ったり、使い切り料理に手間をかけたりするのは難しくなってきた。たとえ安くても余計なものは買わず、少々割高でも適量を買った方が節約になると気づいている人は多い。冷蔵庫の奥で廃棄を待つだけの食品を増やすよりは、正解と言えるだろう。コンビニは、そうした「適量買い」に役立つ存在だ。特に、メイン食材ではなく、使う量が少ないサイド食材なら、スーパーより安く手に入るものは多いのだ。

例えば、少量サイズのハムやベーコンなどはコンビニが便利だ。スーパーではかなりの枚数が入った1パックが300円ほどで並んでいるが、コンビニだと8枚くらいの少量パックが160~170円で買える。ベーコンも5枚入りが100円ほどのお助け価格で入手できる。また、冷凍食品もスーパーで買えば大容量だが、コンビニは少人数世帯にぴったりの適量サイズ。ブロッコリーやほうれん草などのカット冷凍野菜も、少量なら100~150円程度で買える。

肉入りカット野菜は時短調理にぴったり

単品だけでなく、何種類かのカット野菜が入った冷凍セットもコンビニでは販売されている。中には、豚肉が入っている商品もある。スーパーで何種類もの野菜を買いそろえるのは結構お金がかかるもの。おまけに、キャベツや白菜、大根などの大きな野菜をまるごと買ったものの使い切れず、泣く泣く処分するというのは、よくある話だ。

特に単身者の場合、いろいろな野菜を取ろうとするとコストがかかる。そういう時に、この豚肉入りカット野菜セットはお役立ちだ。ラーメンの上に乗せてもよし、焼きそばの具にしてもいい。カット済みのうえ、凍ったままゆでたり炒めたりできるので時短調理にも向いている。人数の多い家庭なら、みそ汁の具に使ってもよさそうだ。袋を開けて、みそを溶いた鍋にそのまま投入すれば、豚肉が入った具だくさんのみそ汁がすぐに完成する。筆者はこのセット野菜をセブン‐イレブン(以下、セブン)やローソンで見かけた。100円程度で手に入るのだから、かなりコスパがいい。

食材だけではない。家庭の冷蔵庫で使い切れずに死蔵されやすいものの代表が調味料だ。いつ封を切ったか覚えていないようなドレッシングやソースが、ドアポケットを占領している家庭は多い。普通サイズは使い切れないと思うなら、コンビニでこれらを調達しよう。スーパー店頭の商品よりも小さいサイズが見つかるはずだ。それがコンビニプライベートブランド(以下、PB)の商品なら値段も安く、さらにお買い得と言える。