1月16日、立憲民主党と公明党の衆議院議員を中心に「中道改革連合」が結党された。いままで公明党を支援してきた支持母体の創価学会の票は、解散総選挙にどのような影響を与えるのか。創価学会員に取材したライターの片山一樹さんがリポートする――。
政局/発表する野田代表と斉藤代表ら
写真=時事通信フォト
新党の名称「中道改革連合」を発表する立憲民主党の野田佳彦代表(中央)と公明党の斉藤鉄夫代表(右から2人目)ら=2026年1月16日、国会内

新党結成に揺れる創価学会

「別に立憲民主党が嫌いなわけじゃないんですよ。でも、どうしても投票する気にはなれなくて……」

筆者が取材した30代男性の創価学会員は、釈然としない表情でそう語った。

1月16日に正式発表された「中道改革連合(以下「中道」)」の結党に、創価学会が揺れている。昨年の10月10日に自民党との連立離脱を発表した公明党と、野党第一党である立憲民主党を中心に「中道勢力の結集」を掲げて結党された政党だが、公明党の支持母体である創価学会では今回の動きに対してさまざまな反応があるようだ。

冒頭で紹介した30代男性の学会員は「投票する気になれない」と語る一方で、20代から50代の幅広い層の学会員に話を聞いてみると、「別に入れてもいい」という消極的容認派から、「立憲は嫌いだから絶対に入れない」という拒絶派まで、その反応は一様ではない。特に若い世代からは「立憲じゃなくて国民民主に入れる」という声が多かった。

有田芳生議員の「東京24区出馬取りやめ」の謎

そんななか、立憲から「中道」に入党した有田芳生衆議院議員が東京24区(八王子市)からの出馬を取りやめ、比例単独での立候補を表明した。

有田議員はこれまで、統一教会問題や裏金問題をめぐって萩生田議員を批判しており、1月18日に自身のX(旧Twitter)に投稿した「新党結成と私の立場」と題した長文の投稿では、萩生田議員の選挙戦を「最終決戦」だと捉えていた。

にもかかわらず、なぜ24区からの出馬を取りやめたのだろうか。

有田議員が1月21日にXに投稿した「衆議院選挙を闘う私の立場」という長文の投稿によると、投稿日の午後に都連幹部を通じて「中道」の野田佳彦共同代表から比例出馬の提案があったという。

当該投稿で「私に対して野田代表から与えられたミッションは、比例候補として、全国で統一教会問題を争点化して関係議員を批判していくことだ」とも述べているが、同投稿で「統一教会との癒着の象徴的存在」と批判している萩生田議員と東京24区で戦うことが、統一教会問題をもっとも追及できるアプローチのようにも思える。

有田議員の東京24区への出馬取りやめには謎もあるが、筆者はこの判断には3つの要因が働いていると考えている。

それは、①「中道」の結党による創価学会の“支援体制の変化”、②有田議員のこれまでの言動と「創価学会員が嫌う議員」の特徴、③東京24区という選挙区の“特殊な事情”――この3点が重なっている。