長年の懸念がついに解消された

読者の皆様は、どのような正月を過ごされただろうか。私はといえば、正月は地元の長野へ帰省したものの、兄妹がバタバタと体調を崩してしまった。そのため、病院への付き添いやら手術同意書のサインやらで、永田町にいるときよりも慌ただしかった。手術はトラブルなく無事に終わってくれたのが救いだ。

永田町へ帰ってきてからというもの、私が驚いているのは高市早苗内閣に対して、高支持率が継続されていることだ。1月11日に発表されたJNNの世論調査では支持率が78.1%、1月13日に発表されたNHKの世論調査でも支持率は62%と、ほぼ昨年と変わらない数字をキープしている。

好事魔多しというわけではないが、これだけ支持率が高ければ、新聞の社会部がネタにするような真偽不明のネガティブな報道が流れてもおかしくない。だが、蓋を開けてみればそんな気配はまったくなく、政治ニュースは政策や外交に関するトピックが多い。

唯一、政策とは直接関係ない話で話題になったのが、昨年末に高市首相が夫の山本拓元衆議院議員と議員宿舎から首相公邸へ引っ越しをしたことだ。

高市首相の引っ越しが報じられた際、夫である山本拓氏が脳梗塞で車いす生活を送っていることから「バリアフリー対応の改修が進められていた」と報じるメディアがあり、一部では「公金を私的使用するのか」という批判もあった。しかし、実際には山本拓氏の入居によるバリアフリー工事は行われておらず、実施されたのは通常の修繕工事だけだったという。まったく馬鹿げた話である。

高市首相は「仮に貴重な税金を使って改修工事をする必要があるのであれば、私たちは公邸に引っ越しませんでした」と言っているが、私はバリアフリー工事をしたとしてもまったく問題ないと思う。

公邸は1929年に竣工された旧首相官邸を改修したものであり、建物の構造自体が時代に合わない部分も多々あるだろう。仮に今は問題がなかったとしても、病気やケガで手足が不自由になる可能性は誰にでもあるし、高齢になれば病気やケガがなくても、バリアフリー設備があったほうが体への負担は減るだろう。そもそも、公邸には来賓を招くこともあるのだから、そのときにバリアフリー対応が不十分なせいで招待できない、もしくは不自由な思いをさせてしまったとしたらどうだろうか。それは日本にとっての損失ではないのだろうか。

一部では「首相はバリアフリーを軽視している」という声もあるが、高市首相が「もし税金で改修工事をするなら引っ越しませんでした」と発言したのは、別にバリアフリーを疎かにしているわけではなく、自分の行動で無用なハレーションが起こるのを避けているからだろう。

流行語大賞にもなった「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」も今の世論から少し温度差のある発言だったが、高市首相は「国民も働いて働いて働きなさい」「バリアフリーは必要ない」と言っているわけではない。ただ自分自身についての考えを話しているだけだ。

さらにそもそもの話をすれば、現在の公邸が昭和から何度も行われた改修によってどのようになっているのか、バリアフリーの度合いはどの程度なのか、本当は誰も詳しく知らないのではないか。報道では語られていないし、私も詳しいことはわかっていない。時間をつくって調べてみたい。

(写真=時事通信フォト)

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