官邸で出るお茶はどんな銘柄なのか

無事に新年を迎えることができ、ほっとしている。三が日は地元の長野へ帰省したものの、5日からはもう「平常運転」で官邸にいる。

官邸にある私の部屋では、来客を迎えることも珍しくない。以前からこの連載を読んでくれている方なら覚えているかもしれないが、かつて私は来客に「100グラム10万円のお茶」を出していた。これは超高級品の茶葉というわけではなく、香典返しでもらったお茶である。「10万円を支払って手に入れた」という意味ではあながちウソではない。

実際に買ったらそこまでの値段はしないのだろうが、「100グラム10万円」という情報を聞かされると、出された側は恐縮して「素晴らしいお茶ですね。こういった素晴らしい日本の文化をもっと広めていきたいですね」とか「こんなにおいしいお茶は生まれて初めて飲みました」と言う人が多く、人の感覚とは面白いものだと思った。