「複数のルート」は進展なしの言い訳だ

11月15日は、新潟県の中学生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された日である。今年で48年になる。高市早苗首相は、就任後すぐに北朝鮮の金正恩キム・ジョンウン総書記に首脳会談を打診するなど、拉致問題の解決に前向きな姿勢だ。米国のトランプ大統領も10月に来日した際に、拉致被害者の家族と面会し「できることはすべてやる」と語っている。しかし、本当に解決に向けて前進しているのだろうか。

北朝鮮との交渉において、外務省から時折「複数のルートでアプローチしている」という声が聞えてくる。これは、「複数のルートでアプローチしているが、進展はしていない」と同じ意味ではないだろうか。北朝鮮側ときちんと接触できているのであれば、ルートは一つでよいはずである。

(写真=時事通信フォト)
【関連記事】
選挙が同票の場合、当選がどう決まるか…君は知っているか
トランプ大統領の「楽しくないこと」は最大級の賛辞だ
高市政権はいつまで続くのか? 永田町を支配する「空気の研究」
「日本の神々」は空気を読まなかった! 最古の歴史書『古事記』に書いてある「日本人の本当の性格」
「タピオカブーム」後に急成長…台湾茶ゴンチャ社員が「診断テスト」を欠かさないワケ