裁判が終わるころ任期も終わるのでは

11月9日に投開票された茨城県神栖市長選は、なんと2人の候補者が全く同じ1万6724票で並び、くじ引きで新人の木内敏之候補の当選が決まった。無効票が219票あることから、くじで敗れた現職の石田進氏は早速、異議申し立てを行い、再集計を求めている。再集計の結果によっては裁判に発展する可能性もあり、最終的な結論が出るのは、市長の任期が終わるころになってもおかしくない。

得票数が同数となった場合、くじ引きで当選者を決めるという仕組みは、公職選挙法第95条2項に定められている。「同数の場合はくじ引きで当選者が決まる」ということ自体は私も議員秘書時代に知り、その際にどう対応すべきかというシミュレーションは行ったものの、私が関わってきた国政選挙では遭遇する機会がなかった。しかし、地方議会選挙ではこの同数当選がしばしば起きているようだ。これは一例だが、思ったより頻繁に起きている。

(写真=時事通信フォト)
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