インスタントコーヒーを啜りながら、ソファで青年漫画誌「ビッグコミック」を回し読み。夜は上野で買った大きな土鍋を囲んで酒を飲む。大学院の院生室で、そんな気の置けない時間を共有した先輩が長岡さんです。
大学院を修了後、私は川崎製鉄(現JFEスチール)へ進み、長岡さんは研究の道を究めました。同じ「水」という専門領域に身を置いていたので、私は現場で壁に当たるたびに知恵を借りにいきました。この尾山台のキャンパスにも、何度もお邪魔しましたね。まだ30代の頃のことです。当時は専門家として歩む長岡さんを仰ぎ見ながら、「自分はこの道で大成できるのか」と焦りを抱えていたように思います。自分の仕事に確信が持てるようになったのは、海外勤務から帰国してからでした。
帰国以降は定期的に酒席をご一緒しています。ほかの人がいる前では敬意を込めて「長岡先生」と呼びますが、2人のときは「長岡さん」。院生室の先輩、後輩の関係にすぐに戻れます。最近は横浜・野毛で杯を重ね、二次会で私がクイーン「ボヘミアン・ラプソディ」を、長岡さんが「傷だらけのローラ」を歌うのが恒例です。
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(構成=加藤圭悟(本誌編集部) 撮影=宇佐美雅浩)



