20年以上のブランクを経て、バスケの楽しさを再発見したのは40歳の手前。同僚に誘われ、都内の高校の卒業生が集う練習や試合に行くようになりました。そして今から約9年前、中学時代のチームメイトに誘われてコートにいらした多田さんと出会いました。
シニアのチームはどこも人数不足ですから、私たちは複数のチームに所属して試合に出ます。多田さんは、ほかの人たちが疲れて足を止める場面でも絶対にサボらず、あきらめず、最後まで走ります。ご本人いわく、「大学時代に厳しく指導されたから」だそう。多田さんのとことん献身的なプレーを見ると、彼が霞が関でトップまで上り詰めた理由がわかる気がします。
ただし、着替えてコートに立てば、肩書は一切関係ありません。たとえ外資系企業のトップでも、元経済産業事務次官で日本バスケットボール協会の副会長でも、誰も気にしない。そんなフラットな人付き合いは心地いいものです。私たちにとってバスケは、仕事でも家庭でもない、まさに「サードプレイス」といえるでしょう。いい年をしてバスケが大好きな仲間たちと一緒に汗を流す時間は、私の人生にとって非常に重要なパートですし、この考えは多田さんとも共通しています。
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(構成=本誌編集部 撮影=門間新弥)



