大学受験は、かつてのようにテストによる学力だけを重視される時代ではなくなった。追手門学院大学客員教授で学習塾業界誌『ルートマップマガジン』編集長の西田浩史さんは「近年増えている総合型選抜には3つの種類があり、中でも、受験生の『将来性を高く評価する』大学では、トップ校以外の生徒が難関レベルに合格することも可能だ」という――。

※本稿は、西田浩史『総合型選抜は何を評価するのか いますぐ知っておきたい新しい大学入試のリアル』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

明治大学
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「下剋上」が起きる総合型選抜

一般選抜ではめったに起きない大逆転が起こり得るのが総合型選抜の大きな特徴です。多くの生徒にとって魅力的ですが、漠然としたイメージで受験してはいけません。実は、総合型選抜も、一般選抜と同じように「序列」が存在します。

「なんだ、やっぱり一般選抜で偏差値が高い大学は、総合型選抜では入りにくいんだね」と思った方。それは違います。

総合型選抜には、一般選抜とはまったく別の「序列」が存在するのです。この「序列」を把握した上での大学選びは、少し大げさな表現をすると、「新時代の大学選び」です。

何が「新」なのか? それは、保護者の方が知っている序列とはまったく異なるという意味で「新」なのです。この序列の存在を知らずに受験すること、そして、受験指導することは極めて危険だと考えています。

総合型選抜は「下剋上」が起きます。しかしそれは、総合型選抜の全容を把握していることが前提で起き得るものだということを、強く申し上げます。

とは言っても、それほど複雑な話をするわけではないのでご安心ください。どちらかと言うと単純です。