大逆転が起きやすいのはどのタイプ?

図表1を基にお話しします。

これは私が1年以上、300の塾や予備校(722人)に取材して作成したオリジナルのデータを基に作成しました(『ダイヤモンド・オンライン』『東洋経済オンライン』などに掲載。本書の内容に合わせ改訂)。

端的に言うと、総合型選抜の難しさを示した「大学序列マップ」です。

総合型選抜を実施している大学を、入試の種別により、右から「将来性評価型」「中間型」「実績評価型」の3つに分類します。

まずは「将来性評価型」です。

下剋上や大逆転が起きやすいのは、この将来性評価型に位置する大学群です。つまり、トップ校以外の生徒が難関大学に合格することが可能ということです。表内にあるように、国立大学では千葉大学の先進科学プログラムや筑波大学のAC入試、私立大学では慶應義塾大学SFCのAO入試、中央大学法学部のチャレンジ入試、成蹊大学AOマルデス入試など知名度の高い大学が該当しています。

こうした「将来性評価型」の大学が実施する入試の多くは、総合型選抜と言われます。かつてのAO入試です。学力以外の興味関心や、探究心などが強い人が合格しやすい大学を示しています。

大学で学びたいこと、指導を受けたいテーマや教授が明確であること、また、自信がある得意分野がある人に向いています。面接があるので、コミュニケーションをとることが得意な人も向いているでしょう。

これらの多くの大学・学部では、学力試験がありません。志望理由や学習計画、小論文、面接など、大学に合格・入学後の意欲や、大学が掲げるアドミッション・ポリシーとの適性が重要な評価基準となります。

出願書類などやらなければならないことが多いのが難点と言えますが、しっかり早期に対策をすれば大丈夫です。

もちろん、1校あたりの受験人数の制限も、学校長の推薦も必要ありません。どんな学力帯の高校に在籍していても、早期から努力すれば、現在の学力以上の大学に合格する可能性も十分あります。

そして、大学入学後の留学、そして就職試験や国内・海外大学院との相性もよいと言えます。

慶應義塾大学
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