3年目に入った新NISAでは何に気を付ければいいか。金融教育家の上原千華子さんは「どの資産が当たるかではなく、相場が荒れても長く続けられるかどうかが重要だ。そのためには、1つの金融商品に偏るより、一部をサブ資産に分散させるといい」という――。
「損をしたからやめる」はもったいない
私たちの生活に根づいてきた新NISA。「オール・カントリー型(全世界株式)を選んでおけば安心」と感じている人も多いのではないでしょうか。ここ数年の株式相場が好調だったこともあり、「思ったより増えている」という声もよく聞かれます。
ただ、成績が良いときほど見落としがちなのが、「相場が変わっても、同じように積立を続けられるかどうか」です。ひとつの商品に寄せたまま相場が急変すると、含み損に耐えきれず売却したり、積立を止めてしまう人も少なくありません。
新NISAでいちばん大事なのは、どの資産が当たるかではなく、「荒れ相場でも続けられる仕組み」になっているかどうか。今回は「積立をやめない組み方」を一緒に考えていきましょう。
新NISAは「メイン+サブ」の2階建て
過去の大きな暴落局面を振り返ると、世界の株式市場が元の水準に戻るまでには、短くても数年、長いと5〜7年程度かかっています。途中で積立をやめてしまうと、回復の波に乗り損ねてしまうこともあります。
そこで意識したいのが「メイン+サブ」という2階建ての考え方です。メインは、積み立ての中心となる「土台」です。たとえば、オール・カントリー型やS&P500など、低コストで広く分散された株式インデックスは、新NISAの王道と言えるでしょう。世界経済全体の成長をまるごと取りにいくイメージです。
ただし株式は値動きが大きい資産です。そこで、値動きの「性格」が異なるサブ資産を少しだけ足して分散しておくと、株式が大きく下振れしたときのクッションになります。
本稿では、サブ資産として何がおすすめなのかを紹介します。

