芸人さんが、面白い話ができる理由
よく芸人さんが、トーク番組などで、身近で起こった「面白いエピソード」を披露していますよね。
そんな面白いエピソードを聞いては、「さすがは芸人さん、我々とは違って、いろいろと面白い体験をしているんだな」と私は感心していたのですが、以前、とある芸人さんの発言を聞いて、それは的外れな感想だと気付かされたのでした。
その芸人さんは、面白いエピソードを披露した後で、司会者から「やっぱり芸人さんは、いろいろと面白い体験をしてらっしゃるから、そんなにたくさんの面白いエピソードがあるんですね?」と聞かれて、次のように答えたのでした。
「たしかに僕ら芸人は、一般の人に比べて、いろいろと面白い体験をしているとは思います。でも、そんなに桁外れの面白い体験をしている芸人なんて、ごく一部ですよ。たくさんの面白いエピソードを披露できるのは、普段から『何かネタはないかな』といった意識を持っているからですよ」
これを聞いて、私はなるほど、と思いました。
我々も、その日常生活において、それなりにエピソードとして語れるような体験はしているはずです。
しかし、普段から「何かネタはないかな」との意識をしていないので、面白いこと(エピソードの元となるような体験)を見落としているのですね。もし、芸人さんが、我々と同じような生活をしていたとしても、おそらく、我々よりもはるかに「面白いこと」を捉えることができるのでしょう。
赤いものを、見つけよう
さて、そんな芸人さんの発言から、私は以前、とあるビジネス書で読んだ「赤いものを見つけよう」の実験を思い出しました。
それは、以下のような実験です。
まず、何も意識せずに、目の前の景色を眺めてください。その後、いったん目を閉じて、次は「赤いものを見つけよう」との意識を持って、目を開けて、再び同じ景色を見るのです。
するとどうでしょう、看板、建物、車、信号、木の葉などなど、ビックリするくらいに、赤いものが目に飛び込んでくるのです。室内であっても、ポスター、本、筆記用具、ペットボトルなどなど、やはり赤いもので溢れているはずです。
いずれも、最初は見えてなかった(正確には見えてはいたが、意識に上がっていなかった)ものですね。この実験、機会あれば、というか、いますぐにでもできるので、一度、試してみてはいかがでしょうか。

