できる人はやっているチャンクダウン

毎日仕事に追われて、「時間がない」が口癖になっているビジネスパーソンをよく見かけます。最近では「働き方改革」が進められ、企業も時間外労働を厳しく制限するようになりましたが、「そんなことをいったって、仕事量も減らなきゃ、時間内に仕事が終わらないよ」と、頭を抱える人も少なくないようです。

習慣化コンサルタント 古川武士氏

そうした人たちにお勧めしたいのが、仕事の合間に発生する「スキマ時間」の活用です。たとえば、「通勤時間」「会社と取引先を移動する時間」「商談相手を待っている時間」など、意外とスキマ時間が相当あることに気づくはず。あなたが「1分でも時間が欲しい」と考えているのであるのなら、そうしたスキマ時間を有効に活用すればいいのです。

そういうと「スキマ時間じゃ、落ち着いて仕事ができないのではないか」と、疑問を抱く人が少なからずいるでしょう。しかし、そんなことはありません。なぜなら、大半の仕事はいくつかのプロセスを経て進めるものであり、複数のタスクに細分化できるからなのです。私は、それを「チャンクダウン」と呼んでいます。細分化したタスクなら、スキマ時間のような短い時間内でも十分にこなせるようになるわけです。