どうすれば効率よく頭が使えるか

これまで予備校の授業や、書いた参考書を通して100万人以上の受験生に大学受験のイロハを教えてきました。幸いなことに毎年、東大や京大をはじめ難関大学に多くの教え子が合格し、これまで培ってきた考え方は間違っていなかったと実感しています。

大学受験の世界ではいかに効率よく記憶、インプットするかで結果に大きな差が生まれます。では、どうしたら効率よく覚えることができるのでしょうか。それは「論理力」の習得が大きく影響しています。

物事には何事も一があって、次に二があってというように段階があります。何事もまずはその土台を理解すること。そうすれば、効率よくインプットすることができるのです。

そもそも人は理解したものでないと記憶できません。理解せずに詰め込むと、面白くないうえにすぐに忘れる。実は、記憶力というのは論理力とほぼイコールなんです。

いまの時代、日々多くの情報が流れてくるので、すべてを記憶するのには限界があります。私自身の体感としても、覚えることに集中できる時間は最大でも60分。ですから、覚える意味のないものは最初から無理に覚えないようにしています。新聞やオンライン記事などの情報もタイトルや小見出しのみに目を通し、何を伝えたいのかに焦点をあてて把握する。常に「この話の核は何か」を意識して目を通しているのです。そのうえで、いざ本の原稿を書いたり、授業の準備をするなどアウトプットする際に詳細な情報が必要になったら、そのときは調べればいいのです。