業務過多に陥るリーダーは多い。メンバーにうまく仕事を投げるにはどうすればいいのか。人事評価クラウドを提供する、あしたのチーム会長の髙橋恭介氏は「部下ができるようになった仕事からリリースしつつ、リーダーは積極的に新しい業務に挑戦するべきだ」という――。

※本稿は、髙橋恭介『4倍速で成果を出すチームリーダーの仕事術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

5年前の社長の業務は、今の新人の業務

私が5年前にやっていた業務は、今、新入社員がやっています。

5年前、社長である私が、1社1社訪問し、提案を行い、200社のお客様をつくりました。その後、こうした顧客の新規開拓の仕事は、創業メンバーである現在の役員クラスの人たちにやってもらうようにしました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/designer491)

つまり、チームリーダーである私の業務を、他のメンバーに任せるためにリリース――手放したのです。

顧客の新規開拓の業務をリリースした私は、次にセミナー営業を新たにやり始めました。1社1社訪問して営業するのではなく、10社以上の企業を集めたセミナーを開催し、そのセミナーで営業をすることにしたのです。

このセミナー営業も、最初は私しかできませんでしたが、他の社員にノウハウを伝授して任せていきました。今では、ほとんどの社員がセミナー営業を行うことができます。

「リリース」しなければ「キャッチ」はできない

私がやっていた業務をどんどん社員に任せてやってもらう。これをこれまで4倍速で繰り返してきました。いわば、流しそうめんのように、業務を上から下へどんどん流していったのです。

社長としてやっていた業務を社員にリリースし、自分は新しい業務に挑戦する。その新しい業務ができるようになったら、また社員にリリースする。こうした業務の「リリース・アンド・キャッチ」を4倍速で繰り返してきたのです。

現在のチームリーダーの多くは、プレイングマネジャーとして、プレイヤーとしての業務とマネジメントの業務の両方をやることで業務過多に陥っています。この状況を変えるには、自分のやっているプレイヤーとしての業務をメンバーに任せるしかありません。

そして、現在の業務をメンバーに任せない限り、新しい業務に挑戦することは不可能なのです。

リリースしなければ、キャッチすることはできないので、キャッチ・アンド・リリースではなく、リリース・アンド・キャッチなのです。