ミニ財布にすると断捨離意識・節約意識が高まる理由

以下は、使用からほぼ1年になる筆者の個人的な感想である。まずは、ミニ財布にして良かったこと・メリットに感じた上位3つをご紹介しよう。

<ミニ財布のメリット>

【1位】とにかくコンパクトである
仕事柄、資料やiPadなどを持ち歩くため、荷物が重くなりがちだった。財布のように常に携帯するものが小さくなれば、荷物の軽量化につながる。あわせて、ミニバッグにも入れられるのでどんなバッグでもあわせることができて、とても使い勝手が良い。ミニ財布が、合理的で身軽な行動を好むミレニアル世代(一般的に1981~1996年の間に生まれた人を指す)に支持されているのも理解できる。

【2位】トレンド感がある
最近は「ミニバッグ」もブームになっている。ミニ財布の流行も、そうしたトレンドを受けたものだ。このため持っているだけで、「おしゃれに敏感な人」という印象になるらしく、買い物時に財布を出す度に店員さん(特に若い女性)に、「ミニ財布ですか! すてきですね! 私もほしいんです」と何度も声を掛けられて驚いた。おしゃれにこだわるタイプではないのだが、何となくうれしくなる。

【3位】こまめに整理できる
とにかく容量が小さいため、レシートやカードがいっぱいになると使いにくくなる。その結果、こまめに財布の中を整理整頓するようになる(というかせざるを得ない状況に追い込まれる)。

ミニ財布を使用するメリットとして「断捨離ができる」という人が多いが、納得できる。筆者の場合、以前から断捨離の習慣はあったが、使わないポイントカードの見直しや受け取ったクーポンを使用期限日までに使う意識がより高まった。

女性誌『クレア』(2018年12月号)ではイブ・サンローランやバレンシアガなど高級ブランドのミニ財布を誌面で紹介している。

お札やレシートが丸まってしまうのが難点

続いて、ミニ財布に変えたことでデメリットに感じた上位3つである。

<ミニ財布のデメリット>

【1位】お札やレシートが丸まってしまう
筆者が使用したのが三つ折りタイプのため、お札やレシートを出した時に丸まってしまう。レシートを撮影して買ったモノとその料金を読み込む家計簿アプリを使用しているため、スムーズに撮影できないのがややストレスとなっている。

また、お札が最低限の分しか収納できないため、イザ買い物するときに現金が不足しそうになることが多々あった。クレジットカードで支払いすればよいだけの話なのだが、現金とカードを使い分けるマイルールを決めている関係上、買い物を断念するほうを選んでしまう。結果的に節約メリットともなった。

【2位】支払いの際にもたついてしまう
これもミニ財布のデザインによるものかもしれないが、「コインケースが外付けになっている」という売りが裏目に出た。買い物の際に、小銭とお札が一緒に確認できないので、取り出す作業を別々にこなさねばならず、しかも小銭が取りだしにくい。面倒なので、急いでいる際など、支払いをお札で済ませると、すぐに小銭入れがパンパンになってしまう(コインケースが外付けでないミニ財布もある)。

【3位】最低限のカード類しか収納できないので、使いたいときに入っていない
ミニ財布のメリットは「自分の生活パターンや買い物習慣を踏まえて、使うカードを絞るか、余分なカードは持たない」という点だが、週末に出かけたときなど、普段利用しないカードを財布に入れ忘れると利用できないことがあった。