※本稿は、山崎俊輔『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)の第3章の一部を再編集したものです。
「共働きで2倍稼いで2倍楽しいことをしよう」
あなたが男性で、これから彼女に「結婚しよう」と告げるとき、間違っても「家庭に入ってくれ」と言うべきではありません。
共働きを続ければ2人で4~5億円以上稼ぎ、退職金や年金の権利も含めればさらに1億円以上を上積みできます。そうした可能性を捨ててまで、彼女を幸せにできると考えるのは無理があるからです。
次に、彼女が結婚退職を希望しているかどうかを探ります。交際期間中にさりげなく話題にしておくのがいいでしょう。「このまま付き合っていけば結婚することになると思うけど……」という雰囲気を出しつつ話題を振れば、相手も自分の考えを披露してくれるでしょう。
「結婚退職するつもりはない」とはっきり言ってくれる女性なら、あなたにとって一緒に稼いで2人の夢や幸せを実現するパートナーになり得ると思います。ぜひ後日のプロポーズでゴールを勝ち取ってください。
さりげなくヒアリングして「結婚退職したい」と言われたときは悩みどころです。相手が理想として語っているのか、本気で言っているのかにもよるので、本音を探ってみましょう。「現実としては無理かもだけど、できれば寿退職したいなー」ぐらいであれば、説得できるかもしれません。
結婚退職をすると、生涯賃金が「億」単位で減る
しかし本気で結婚退職を希望しているのであれば、プロポーズ本番前に軌道修正しておいたほうがいいと思います。
「結婚退職しちゃうと、今みたいにおいしいところでご飯を食べたり、旅行できなくなっちゃうよ」
「ぼく一人の年収で2人分のやりくりになるから、おこづかいも今の半分以下になっちゃうよ(服や化粧品も自由に買えなくなるよ)」
といった事実をさりげなく指摘し、共働きを続けたほうが2倍幸せになれるんだ、というような理解を求めていくことをおすすめします。どうしても寿退職を主張して譲らない彼女であった場合は、別の相手を探すことも一考していいと思います。それくらい、共働きでない生き方は2人の未来に重い十字架を背負わせることでもあるのです。