共働き夫婦の場合、お互いの口座残高を把握していないことが多いだろう。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんは「年に1回、年末に夫婦で通帳を見せあうといい。貯蓄高や貯蓄率を確認し、大型出費の予定などを話し合っておくと、貯められる家計になる」という。この“年イチの儀式”の効用とは――。

年に一度だけ貯蓄状況をクロスチェックすべし

共働きの場合、それぞれの口座に給与が振り込まれるため、お互いに相手の口座残高を把握できないのが通常です。

山崎俊輔(著)『共働き夫婦 お金の教科書―2人で働き続ければ生涯6億円が得られる』(プレジデント社)

しかし残高把握をしないまま何年も経過してしまうのは、良い状態とはいえません。どうしても貯蓄目標が達成できなかった年があっても、それを相手にカミングアウトできないまま何年もたつと、「本来は100万円残高が増えているはず」の口座にまったく残高が増えていないということもあり得ます。