ミニ財布で年収に対する貯蓄率が約1割上昇した

では、ミニ財布にしてお金が貯まったかどうか。計算してみると、収入は、ほぼ横ばいだったが、年収に対する貯蓄率は約1割上昇した。その理由としては、ミニ財布になったことで、支出に対してニーズとウォンツの見極めがよりシビアになったこと。家計管理もミニマムに押さえるようになったことなどが挙げられるかもしれない。

ただ、筆者としては、ミニ財布を使用してみた結果、再び、長財布を購入しようかと検討中である。前掲のメリット・デメリットを踏まえて、筆者のお金の使い方に、ミニ財布が自分に100%適しているわけではないと感じたからである。

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ミニ財布を持つのに向いている人は、「現金をできるだけ持ち歩きたくないキャッシュレス派」や「ポイントカードなどはスマホアプリで読み込むなど情報リテラシーに敏感派」などだ。筆者のように、現金とキャッシュレスの両方を使い分けている場合は、ミニ財布は、やや使いにくいと感じるシーンがある。もちろん、ミニ財布のメリットも十分あると実感したので、今後は上手に使い分けたいと考えている。

ポイントカード中毒&慢性的なブタ財布の人は「ミニ」を試せ

そして、次のような方は、ぜひとも、一度はミニ財布を使ってみるべきである。

・レシート類の整理整頓が下手→家計管理もずさんタイプ
・クレジット、ポイントカードを大量に保有している→おトク感中毒タイプ
・何でも、とりあえず財布に投入してしまう→慢性的に豚財布タイプ

結論としては、長財布とミニ財布も、最終的に家計管理ができるか、お金を貯められるかは、本人のやり方次第だろう。見直すべきなのは、財布自体ではなく、お金の付き合い方である。

とはいえ、ミニ財布に切り替えることで、お金の「出入り」に敏感になり、賢い消費行動が取れるきっかけや、貯められる環境は整う。来年こそ、無駄遣いを控えたいとお考えの方は、まず、自分に合ったミニ財布選びから始めてみるのもいいかもしれない。

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