「腹に落ちる言葉」を見つけるまでに7年もかかった
ちなみに、私も、練りに練って自分のミッションを作り上げました。
<クライアントに「人生が変わった!」という体験と感動をしてもらう>
習慣化のサポートを通じて、国内外のビジネスパーソンなどに「人生が変わった」という体験をしてほしい。私の仕事の目的は、この一点に集約されます。
このミッション=「腹に落ちる言葉」を見つけるまで7年もかかりました。似た言葉・表現はいくらでもありましたが、心の底から納得できる言葉は簡単に見つけられませんでした。
7年前、徒手空拳で事業を始め、試行錯誤をしながら、絶えず自らに問い続け、その時点での自分のミッションを考え人に伝えるものの、なかなかしっくりこない。私が自分のミッションを発見するきっかけとなったのは、読者の声でした。私の著作の読者から、ある講演会でこう言われたのです。
「古川さんの『30日で人生を変える 「続ける」習慣』(日本実業出版刊)を読んで人生が変わりました!」
それを聞いた瞬間、私の頭の中のもやもやはウソのようにクリアになったのです。
「そうか。人生が変わった! という感動を1人でも多くの人と共有できたら最高だ!」
数年間、もがきにもがいた結果の、私だけのミッションです。試行錯誤のわりには、すごくシンプルなミッションですが、この中には私のいろんな気持ちが込められています。
自己啓発本を一回読んで、それで終わりにする人
考えてみれば、このミッションを見つけ出すプロセスは、論語を繰り返し読み、実践して、人生のあらゆるレベルでその知恵を浸透させていく古典の味わい方、身につけ方に似ていると思いました。
『7つの習慣』は、まだ古典とまでは言えませんが「生き方・心の姿勢」の習慣なので、人生の途中で何かに迷ったり困ったりしたときに立ち戻れるバイブルです。
世の中には『7つの習慣』だけでなく、自己啓発関連の本を一回読んで、それで終わりにする人が少なくありません。さっと速読して、本の内容をわかった気になる。概要はつかめるかもしれませんが、それではもったいないです。
定期的に再読・精読し、その哲学に触れる頻度を高めたり、同じような志の仲間と意見交換したりしてもいいでしょう。