さっぱりした性格で、外見もクール。そんなサバサバした女を装う女性が増えている。内面の奥底には女のイヤなところが凝縮していたのだ――。

「江角マキコ」は自称サバサバの代表格か?

自称サバサバ女が怖い……。自分で自分をサバサバしているという人は、実際は全然サバサバしていません。

芸能人でいうと、最近引退を発表した江角マキコさんがまず思い浮かびます。ドラマ『ショムニ』のイメージか、以前は理想の上司ランキングには頻出で、クールでかっこいい大人の女のイメージ。

大ヒットドラマ『ショムニ2013 DVD-BOX』より。江角マキコが演じるのは庶務ニ課のボス、坪井千夏。商品コピーは「男は、組織を作る。女は、時代を作る」だった。

でも、その「上司」が、気に入らない家族の家の壁に落書きするように命じたら?  サバサバだと思っていたらブログに突然ママ友とのドロドロな関係を書きつづったら? はたから見たら青学を舞台にした『ゴシップガール』みたいでドラマティックですが、当事者は大変です(編注:当時、江角氏の娘は青山学院初等部に通学していたと報道されている)。

また、最近も泥沼不倫(相手は投資詐欺事件に関係している男性)が報道されたこともあり、芸能界から身を引いてしまいました。彼女は、周りに求められるようにサバサバ女を演じ続け、本当の自分が抑圧されてしまったのかもしれません。

会ったことがある人によると、大きな声で手を強く握りながら挨拶するなど、真面目で一本気なキャラだったそうです。それも演じていたのでしょうか……。反動で理性のたがが外れてしまったのだとしたら、彼女もまたサバサバ幻想の被害者です。

でも、サバサバを演じていて実際は違う性格・キャラクター、というのは現実の世界でもよくあること。にせのサバサバ女の言動と対処法について考察してみます。

私の実体験では、サバサバ系の大人の女だと思っていた人が、実はかなり腹黒くヒステリックだった、という一件がありました。(特定されないためボカしますが)彼女は、あるイベントで欠席した人の悪口を触れ回ったり、盛り上げるため同業者の悪口を言うように焚き付けたり、それでもうまくいかないとヒステリックに泣いたり、かなり情緒不安定で周りを困惑させました。

そして、時々傍らの若い男子に発情。サバサバだと思っていたのが、単にだらしなくて適当な人だったようです。