パン、パン、パン! パンイベント大盛況の謎

なぜ、皆こんなにパンが大好きなのでしょう?

パンのイベントは全国各地で頻繁に開催されています。都内近郊で2016年に開かれたパンイベントだけでも、

●パンのフェス2016(3月)
●カレーパン博覧会2016(3月)
●メロンパンフェスティバル(5月)
●パンイチ(6月)
●カレーパンフェス(8月)
●世田谷パン祭り(10月)
●青山パン祭り(10月)

と、さかんに開催されています。かつてパンまつりといえば、ヤマザキ春のパンまつりくらいで穏やかなものだったのですが……。

イラスト=辛酸なめ子

しかし、どのイベントも多数の人が詰めかけ、夕方に行ったら、ほぼ売り切れということが多いです。人が来すぎて、待たされた人や買えなかった人が多数発生、炎上することもありました。

世田谷パン祭り、メロンパンフェスティバルなどはそれぞれ入場まで長くて数時間待ちという事態に。カレーパン博覧会にいたっては、開始20分で売り切れてしまい、カレーパンを買えなかった人々の阿鼻叫喚状態に。

パンイベントに行こうと決めた瞬間から、人はパン欲を高め、パンを消化するための胃液を分泌。もう他のものでは満たされません。昔フランスで「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という提案がありましたが、実際は「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」で、結局どちらもパンです。