ひとりで30個のパンを買い占める客、多数
パンブームは、日本を弱体化させるために仕組まれた陰謀なのではないかと思うくらいです。私も数年前までは、毎日朝昼、1日4個くらいパンを食べるパン漬け生活でした。海外からのパン屋が日本にオープンするとなると駆けつけ、パンのことしか見えなくなって、打ち合わせする相手をパン屋の開店の行列に並んでいて待たせてしまったこともありました。あの時はどうかしていました……。申し訳ありません。
様々な味や形に展開したパンは魅惑的で、人間のカルマそのものを象徴しているかのようです。
パン屋に度々並んで気付いたのは、パン好きは貪欲、ということです。パンイベントに午後に行くと買い尽くされているように、そのあと来る客のことなど考えず、ひとり10個、20個、一度で食べきれないほどの量を買うのです。おそらく冷凍保存するのでしょう。以前、人気のパン屋で前の女性客が30個くらい迷いながら買っていて、長時間待たされたときは、さすがにやりすぎだと思い、自らのパン欲を省みました。
自然療法士などによって書かれた『エンジェルデトックス』(JMA・アソシエイツ)という、スピリチュアル系な本を愛読しているのですが、ここにも小麦の害について書かれていました。
加工食品(ケーキやおかしなど)に必ずといっていいほど入っている小麦について「小麦は、あまりにも多く使われているのです。どんな食べ物でも大量に食べたり、頻繁に食べすぎたりすると、身体は炎症を起こします」。
グルテン(編注:小麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種)は「細胞同士をくっつけ、そのために身体の動きが鈍ってしまう」(同書より)。
たぶん、小麦のグルテンはくっつく性質があるので、食べると次々欲しくなってしまうのでしょう。私もここ数年はパン依存から抜けるため、パンの代わりにおにぎりを食べるようにしています。グルテンの粘着性を断ち切ろうとして、途中にせんべい(米菓)を挟んだりして……。(でも、結局パンとせんべい両方食べて体重が増える結果に)
同書には、小麦やグルテンを手放せるように大天使ラファエルに祈る瞑想法も紹介されていました。小麦を完全に断つと食べるものがなくなってしまうので、まだ天使に助けは求めていません。