小麦を食べ過ぎると老化が早まる?

もともと小麦粉には依存症がある、という説があります。

『小麦は食べるな!』(日本文芸社 Dr.ウィリアム・デイビス著)は、パン中毒気味だった私が、半分パンから抜けるきっかけになった本(しかし、完全なパン抜きは難しいです……)。

この本によれば、体質にもよりますが、小麦を食べ過ぎることで体重が増えたり、糖尿病や心臓病の引き金になったり、老化を早めたりといった弊害が出る可能性があるそうです。

アメリカの症例なので日本人の体質や国産小麦はまた違うと思われますが、本の中で思わず引き寄せられてしてしまったのは、小麦の脳への影響に関する記述です。

「人によって小麦は依存症状を引き起こします」
「小麦は消化されてモルヒネ様化合物が生じ、脳のオピオイド受容体と結合します。その結果、報酬として穏やかな多幸感が生まれます」

小麦によってアヘンを摂取した時と似た快感が得られ、禁断症状も引き起こしかねないそうです。こうした記述が正しいとすれば、パンは食べる、というよりキメるものなのかもしれません。

たしかに、周りのパン好きの友人も「あ〜白くてフワフワしたものが食べたい!」と突然叫んだり、衝動的にパン欲にかられたりするようです。

実際、パンを食べると、口腔内で小麦粉と砂糖が甘さをふりまいて、ひとときの優しさや幸せに満たされます。しかし、私の場合、食べてしばらくしてだるくなります。そこからモチベーションをあげようとして、また甘いパンやクッキーに手がのびる、という悪循環に陥りがちです。