肝機能の健康維持には何に気をつけるといいか。肝臓外科医の尾形哲さんは「私が担当する『スマート外来』では、『それまで毎日のように甘い飲み物を飲んできた』という脂肪肝・脂肪肝炎の患者さんが、飲み物を切り替え1カ月で肝機能を正常化することに成功した。甘く感じる飲み物はすべてやめておくほうがいい」という――。

※本稿は、尾形哲『甘い飲み物が肝臓を殺す』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。

若い女性がソファーでくつろぎながらホットコーヒーを飲む
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牛乳や豆乳ではなく、カロリーゼロの飲料を

〈ルール1〉飲み物は水・お茶・ブラックコーヒー

脂肪肝や脂肪肝炎を進ませてしまういちばんの原因は「甘い飲み物の日常的摂取」です。

だから、まずはその「最大の原因」を取り払わなくてはなりません。そのため、スマート外来では、甘い飲み物は一切禁止。口にする飲み物は、水(水道水、ミネラルウォーター、無糖の炭酸水)、無糖のお茶(緑茶、紅茶、烏龍茶)、ブラックコーヒーに限定することになります。

なお、「糖質ゼロ」はもちろんのこととして、カロリーもゼロの飲料をセレクトするようにしてください。

たとえば、牛乳や豆乳も、日常的に摂取するのは避けたほうがいいでしょう。牛乳や豆乳には「乳糖」が含まれていますし、それなりのカロリー量があります。

料理に利用したりするのは別に構いませんが、飲み物として日常的に飲んでいると体重の増加につながりかねません。

少なくともスマート・メソッドで減量している期間は、飲み物は「糖質ゼロ」のみならず「カロリーゼロ」を徹底しましょう。

ルール1についてのよくある質問は、「ゼロカロリーの人工甘味料が含まれている飲み物は飲んでもいいのですか?」というものです。たしかに、いまは「カロリーゼロ」と銘打った甘い清涼飲料水も数多く売られていますよね。

ただ、スマート外来では、こうした人工甘味料を使った甘い飲み物もNGとしています。いまのところ「人工甘味料が人体に弊害をもたらす」という確固たるエビデンスはないのですが、「甘く感じる飲み物」はすべてやめておくほうがいい。

たとえ糖質は入っていなくても「甘く感じる」というだけで食欲が増してしまうことにつながります。少なくとも減量にプラスになるような要素はないので、人工甘味料を使った飲料を含めて「甘い飲み物はすべてストップ」としてしまうほうがいいでしょう。