3種の飲料に切り替えて1カ月で肝機能を改善

そして、こうした点を突き詰めていくと、日常的に摂取していい飲料は「水」「無糖のお茶」「ブラックコーヒー」に絞られてくるわけです。

これまで甘い飲み物を含めさまざまな味の飲料に親しんできた方は、この3つに絞られると、最初、少し淋しく感じるかもしれません。でも、慣れてしまえば、まったくもってノー・プロブレム。飽きることもありません。

いまはミネラルウォーター、無糖炭酸水、無糖のお茶にもいろんなタイプのものが売られています。

お茶はカフェインのあるなしは問いません。コーヒーもこだわり始めると切りがないほど奥深い世界です。自分の好みや生活スタイルに合わせて選んで飲むようにすれば、水、お茶、ブラックコーヒーだけで十分楽しめるし、これで“すべて事足りる”ということが分かるはずです。

たぶん、ほんの2、3日で「こっちのほうが普通なんだ」と感じられるようになるでしょう。

スマート外来では、「それまで毎日のように甘い飲み物を飲んできた」という脂肪肝・脂肪肝炎の患者さんが、「水・お茶・ブラックコーヒー」の生活に切り替えただけで1カ月で肝機能を正常化することに成功しています。

つまり、それくらい甘い飲み物が肝臓に大きな影響をもたらしていたということです。

肝臓にしてみれば、甘い飲み物は自分を脂肪まみれにしてしまう“毒”のようなもの。しかし、その“毒”を飲むのを中止すれば、それだけで肝臓は生き返ったように元気を回復し、勝手に正常機能を取り戻すようになっていくものなのです。

1食で摂るごはんの適量はこれ

〈ルール2〉ごはんの量を半分に

ルール2は、ごはんやパン、麺類など、糖質とのつき合い方についてです。スマート外来では、主食の精製糖質(白米、白パン、麺類)をこれまで食べてきた量の半分にすることからスタートするよう指導しています。

たとえば、これまでいつもごはんをお代わりしていた人は、2杯を1杯にする、これまでごはんを山盛り1杯食べてきた人は、そのごはんの量を半分にする。それだけで、減量や脂肪肝改善に大きな効果が現われるはずです。

ただ、ごはんやパンはゼロにしてはいけません。糖質は摂り過ぎは禁物ですが、体や脳を動かすエネルギーとして必要不可欠な栄養素。ゼロにするのではなく、少なめの適量をちゃんと摂取する姿勢が大事なのです。

では、1食で摂るごはんはいったいどれくらいが適量なのか。スマート外来では、コンビニのおにぎり1個分に相当する「ごはん約100g(糖質約35.6g)」を目安にすることを推奨しています。

お茶碗1杯分のごはんがだいたい150g(糖質約53.4g)なので、100gのごはんの量はお茶碗3分の2くらいとなります。ですから、「コンビニおにぎり1個分まで」「お茶碗3分の2まで」としっかり頭に入れておいて、ごはんの量を減らしていくといいでしょう。

ちなみにこの1食分の目安は、食パンなら6枚切り約1.5枚、フランスパンなら2、3切れ、おもちなら約1.5個となります。自分がどれくらいの量の主食を摂っているかをつかむことはとても大切なので、慣れるまではキッチンスケールで重さを測ったうえで実践するようにしていくといいでしょう。

【図表1】スマート・メソッドで推奨している糖質量
甘い飲み物が肝臓を殺す』(幻冬舎新書)より

また、1日の活動量や運動量が少ない人は、ごはんの量をもうちょっと減らして約70g(糖質約25g)にしてもOKです。これは、だいたいお茶碗半分のごはん量。

こうした場合、お茶碗のサイズを小ぶりなものにするなどの工夫をすれば、視覚的に少ないと感じることもなく、無理せず続けられると思います。