「ごはん中心」から「おかず中心」へ

それと、これを機会に食事の考え方そのものを「ごはん中心」から「おかず中心」へと切り替えることをおすすめします。

これまで、日本の食習慣では「ごはんを食べること」が最優先にされてきました。とくに年配の方々は、「ごはんを食べるために、おかずを食べている」という固定観念を抱いている人が少なくないでしょう。

なかには、「まだおかずが残っているから、ごはんをお代わりしよう」といった行動をとる人もいるかもしれません。

でも、こういう「ごはん中心の考え方」が、糖質の過剰摂取を招く原因のひとつになっているのです。昔は農作業や肉体労働で日中に汗を流して活動をする人が多く、そういう場合はごはんを多く食べて、糖質エネルギーをしっかり摂っていてもよかったのです。

でも、現代では、日中の活動量が減り、食生活も豊かになり、放っておいてもエネルギー過剰になる人が増えました。

つまり、昔と同じような「ごはん中心の食事」をしていると、それだけで糖質過剰になるようになってきたのです。

だから、これからは食の考えを「ごはん中心」から「おかず中心」に変え、おかずを「メイン」、ごはんを「サブ」にしていくべき。手作りのお弁当を例に挙げれば、これまでは「ごはん7割、おかず3割」だったのを逆転させて、「おかず7割、ごはん3割」にしていくような感じでしょうか。

日本の料理がたくさんならんだテーブル
写真=iStock.com/Koyama Akiko
※写真はイメージです

糖質を目の敵にして締め出す必要はない

なお、こういう頭の切り替えを行なって、ごはんやパンで摂る糖質量を抑えていけば、他はそんなに細かく気にしなくてもいいでしょう。

糖質制限をしている人の中には、ジャガイモやニンジン、カボチャの摂取を気にしたり、ポテトサラダやポテトフライ、コーンバターを食べないようにしていたりする人も多いようですが、そういうふうに“糖質を目の敵にして”食生活から締め出す必要はないと思います。

もちろん、ケーキやお菓子、ジャンクフードなどの摂り過ぎもいけないのですが、私はそれらに関してもあまり締めつけすぎないほうがいいと考えています。

また、日々の料理に使用する砂糖の量を減らそうとする人もいますが、それもさほど気を使わなくても構いません。砂糖の使用に関してもすべてゼロにしようとするのではなく、「ちょっと控えめにしよう」というスタンスでいればOKです。

どうしても料理での砂糖の使用量が気になる人は、砂糖の代わりに羅漢果やステビア、エリスリトールなどの甘味料を使って甘味を出すなどの工夫をするといいかもしれません。

あと、ひとつつけ加えておくと、そもそも糖質は、減らせば減らすほどいいというわけではありません。だから、あまり「減らすこと」に前のめりになりすぎないよう注意すべきです。

むしろ逆に、「適正な量」「少なめの量」の糖質はちゃんと摂るように心がけておくべきでしょう。