自己否定の感情を招く「反すう」から抜け出すにはどうすればいいか。心療内科医の鈴木裕介さんは「反すうは、放っておくと雪だるま式にふくれ上がって手がつけられなくなるため、気づいたら、すぐに対策に取りかかったほうがいい。まずは何よりも『反すうから離れた状態』を実感してもらうことが大事なので、いつでもどこでもできるボディワークを紹介する」という――。

※本稿は、鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)の一部を再編集したものです。

電車通勤のビジネスマン
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完璧主義の人ほど反すうしやすい

では、なぜ反すうが生じるのでしょうか。

反すうが生じるメカニズムについて、心理的な背景から見ていきましょう。

まず、反すうしやすい人の心理的な特徴として次の3つが挙げられます。

心理的な特徴

1/自分の内面ばかりを考える
2/他者の視点を取り入れにくい
3/完璧主義

まず、反すうしやすい人の心理的な特徴として、「自分の内面ばかり考え、他者の視点を取り入れにくい人」があります。興味・関心が自分のほうに向きやすいといえますが、思考が内向きになりやすい人は、自己没入的になって反すうしやすくなります。

ただし、これは生まれつきの傾向もあります。

また、完璧主義の思考スタイルを持っている人は、失敗を許容できず、何度も自責の念にとらわれます。

完璧主義の思考では、「できたこと」よりも「できなかったこと」に注意が向きやすくなります。そのため、失敗やトラブルがあると、自己否定的な思考になりやすく、反すうが生じやすいのです(※1)

※1 Flett, G. L., Nepon, T., & Hewitt, P. L. (2016). Perfectionism, worry, and rumination in health and mental health: A review and a conceptual framework for a cognitive theory of perfectionism. In F. M. Sirois & D. S. Molnar (Eds.), Perfectionism, health, and well-being (pp. 121-155).Springer International Publishing/Springer Nature.