一緒にいると幸福に感じられる人の特徴は何か。心療内科医の鈴木裕介さんは「精神的に健康な人と結ぶ人間関係の割合を増やすことは、精神的によい。幸福には伝染性があるといわれており、ヘルシーで幸福な人の周囲には幸福な人がいる確率が高い」という――。
※本稿は、鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)の一部を再編集したものです。
「信頼できる人」を見極めるスキルを
「すべて自分が悪い」という認知のゆがみが生じる背景として、「相手が信頼できる人かどうかを見極める」という、人生においてもっとも重要なスキルを学ぶ機会が失われていたことが考えられます。
それにより自分を否定したり、責めたりするような反すうを生じやすくなります。ですから、改めて信頼できる人を見極めるスキルを身につけていきましょう。
信頼できる人を見極めるスキルは、人間関係の安全性を確保し、裏切りや搾取を防ぐために超重要なものです。誠実な人との関係は、精神的な安定や成長をもたらします。
反対に、信用できない人との関係はストレスやトラブルの原因になり、自己不信を強めることにもつながります。
確かに「すべて自分が悪いから」という認知が、十分役に立ってくれた時期もあるでしょう。
しかし、ルールや環境が変われば、それに適した考え方に装備を変えていく必要があります。
もっといえば、世の中には明確に「信頼してはいけない人がいる」ということです。そういう人を自分の人生の内側に入れてしまうと、自分だけではなく、自分の大事な人との関係が傷ついたり、不幸になったりします。
「人を信じる力」が生きていくうえで大事なこともありますが、それを身につけるのは、自分がある程度安定して満たされた状態になってからでも遅くはないと思います。

