にせのサバサバ女は承認欲求がハンパない

にせサバサバ女の特徴は、女性に厳しく男性に甘い、ということ。

サバサバ女は内輪の業界っぽい空気を作り出し、他の女性を巧妙に仲間外れにしたりします。本当のサバサバ女は誰にでも淡々と接します。そして、サバサバ女はいつまでも女として自信やプライドがあるため、露出度が高めです。

イラスト=辛酸なめ子

「にせのサバサバ女は承認欲求がすごい強いです」とは、映像関係の男性談。

「プライドが高く、『私ってこうじゃない』と語りがちで、イメージを押し付けます。本当のサバサバ系は自分語りをしません。にせは、過剰にいい女ぶって、喋り方が芝居がかっています。でもだんだんロジックエラーになって、見せかけのサバサバを演じきれなくなってボロが出るんですよね」

冷静な男性はしっかり見ています。

女をアピールして、谷間や肌を露出しているにせサバサバ女。同性としては適当におだてるしかありません。メイクをしっかりしていますが険しい表情は隠せない、にせサバサバ女。横文字職業だったりマスコミに多かったりという話も。芸能界にもたくさんいそうです。

例えば、番長キャラの元モデル女性とか……。サバサバと勘違いさせてしまうのは、ガサガサしている声。おそらく酒焼けとか夜遊びの不摂生によって声がガサついてきているのですが、妙な迫力があり、圧倒されます。その乾いた感じと、年を重ねたことでにじみでる貫禄が、謎の威圧感になっているようです。頼れる姐さんだと錯覚しかねません。企業の女性管理職など、一般社会にもこの手は少なくないような気がします。

率直な自分、を演出するためかサバサバ女はキツいことを言い放ったりします。かつてビッグダディ(林下清志氏)に江角マキコ女史が、ある番組の放送中に「あなたはテレビに出る人ではありません」とか厳しいことを言った、という一件もありました。正直なキャラを大切にしているのでしょうか。