なぜ一流の人は、多忙を極めても余裕があるのか。その違いは、脳と心の使い方にあった。精神科医と心理学のプロが教える。

休憩時間はとにかく歩き回るのがいい

ハードな仕事の合間には、ぼーっとして脳を休ませるのがいいように思える。だが、実際はそうではないと精神科医の西多昌規さんは言う。

「なにも考えずぼんやりしているときでも、人間の脳は重要な活動をしていることが最近の研究でわかりました。これはデフォルトモード・ネットワークといって、自動車で言うならアイドリング状態。この活動に費やされている脳エネルギーは、意識的な作業中の20倍にも相当するといわれます」