80年代以降、格差が再び拡大している

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第I、第IIの法則+ピケティの発見⇒格差はより開いていく(資本分配率(α)の上昇)

フランスの経済学者トマ・ピケティは、1993年に弱冠22歳で発表した博士論文『富の再配分の理論についての考察』以来、格差研究の第一人者とされてきた。

そのピケティが各国経済学者の協力を得て、欧米・日本を含む先進諸国の所得格差の歴史的な推移を実証データから明らかにしたのが、『Le capital au XXIe siecle(21世紀の資本論)』である。2014年4月、英訳が米国で発売されるや書籍売り上げランキングのトップを独走、一躍世界的な注目を浴びた。