「本能」に忠実すぎる妻にどう対応すべきか?

2008年のリーマン・ショック頃を境に、妻たちのタガがはずれはじめた。

前編(http://president.jp/articles/-/14452)でレポートしたように、せっせとマジメに働く夫を尻目に、パート先の上司や、近所の男性たちと密会や逢瀬を重ね、よろしくやっている妻があちこちに出現している。彼女たちには罪悪感はほとんど感じられない。離婚相談を長年受けている夫婦問題解決のプロ・岡野あつこさん(http://azco.co.jp/)によれば、被害者である夫からの相談が近頃急増しているらしい。

夫はこうした妻たちの奔放すぎる所業をどう受け止めているのか。

私(30代後半)のママ友情報では、夫たちは不倫にほとんど気づかないようだ。妻を信じきっているのか、余程鈍いのか。「今日は接待で遅くなる」という妻の嘘を、疑いもしないのだとか。ゆえに、妻たちの不倫は夫の知らないところで、深く進行していく。気づいた時には手遅れになっているのだ。ガンと同じだ。

最悪の場合、妻に不倫されたうえに、財産も半分取られ、さらに子供の親権も取られて、まさに泣き面に蜂状態となる夫が量産されることになるのだが、岡野さんはそうなってしまう理由をこう語る。

「いまの男性は昔と違って、子育てにも協力してきているので子どもがかわいい。離婚して、子供が出ていってしまうようなことは絶対避けたいのです。だから、不倫した妻のことも許して、なんとか戻ってほしいと考える人が多いです」

女性が浮気をすると、相手の子供を妊娠する可能性がある。だから、生物学的に男性は女性の浮気を許せないと聞いたことがあるが、いまの夫たちが違うようだ。