なぜ「駅前一等地」を活かせないのか
旧モリシアで、再び人を呼ぶ施設をつくるには、まず建物を使える状態に整える必要がある。
野村不動産は、予定を大幅に上回る工事費を前に建て替えを延期した。既存建物での営業再開にも、電気設備や配管などの長期改修が必要になった。施設の使い方は、建築費と設備の状態によって制約されている。
旧モリシアには、客を呼ぶ店や催しをそろえる課題と、それを受け入れる建物を維持・更新する課題が重なっている。
「駅前一等地」の強みを生かすには、訪れる理由のある施設と、その営業を支える建物の両方が必要だ。かつて売り上げ日本一の店があった場所でも、いまは建物を使い直すために、長い時間と改修を要する。周囲に住宅が増え、暮らしの便利さが保たれていても、かつて「売り上げ日本一の店」があった場所を活かすことは難しい。
津田沼が取り戻さなければいけないのは、駅前一等地で営業する商業施設だけでなく、人がわざわざ足を運びたくなる街の魅力なのである。
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