年を重ねても足腰を保つには何をすればいいのか。88歳でひとり暮らしを続けるイラストレーターの田村セツコさんは「私は世の中の健康法を信じすぎると、かえって不安が増えることもあると思う。そうではなく、足腰を保ついちばんのコツは、日々の暮らしの延長線上で行なっている」という――。

※本稿は、田村セツコ『最後までひとり暮らし』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ボウルの野菜を混ぜる主婦
写真=iStock.com/Inside Creative House
※写真はイメージです

太陽の光を浴びて、ちょっと日向ぼっこ

世の中には、いろんな健康法がありますね。ベストセラーの健康シート、サプリメント、ブルーライトカットのメガネ。テレビをつければ、毎日なにかしら「これが体にいい」とやっているわ。もちろん、これらのものを参考にしてもいいと思うの。

でもわたしは、そういう健康グッズや体にいいものを、どっさり買うのはあまり好きではないのよ。

紙切れ一枚に「これさえやれば大丈夫」と書いてあっても、それを信じすぎてしまうと、かえって不安が増えることもあるんじゃないかと思っているわけ。

それよりも、天気のいい日には部屋からベランダに出てみて、太陽の光を浴びて、ちょっと日向ぼっこをする。頬に風が当たるのを感じて、「今日は風が優しいわね」と思う。そのほうが、わたしにとっては、ずっと効き目のある健康法よ。

暇なときには、自分に向かって「栄養たっぷり、ありがとう」「今日もよくがんばったね」と、心の中で声をかけてあげるの。体って、意外とそういう言葉に弱いんですよ。褒めてあげると、本当に元気を出してくれる気がするわ。