初体験と初めての失恋から東京に出るまで

明治の山口県岩国に生まれ、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜いた作家の宇野千代(1897~1996年、享年98)。その千代をモデルに展開している朝ドラ「ブラッサム」(NHK)では、割愛されたエピソードもあります。本稿では、初めて経験した男性との情事や恋愛について解説したプレジデントオンラインの記事3本を紹介します。

1本目は、ルポライターの昼間たかしさんによる、千代の知られざる京都での生活についての記事です。千代には14歳のときに実母の姉の家に嫁ぎ、10日間だけ従兄いとこの妻として生活したという過去がありました。その後、岩国を出て、もうひとりの従兄(最初の夫の弟)と同棲することに。しかし、ドラマのように最初から東京へ行ったわけではなく、まずは京都三高に通う従兄を支えるため京都へ行きました。

2本目はライターの栗下直也さんによる千代の自伝『生きて行く私』の読み解き。千代は小学校の代用教員だったとき同僚の男性教師と恋仲になり、それがスキャンダルとなって学校を辞めるしかない事態に追い込まれました。「ブラッサム」では描かれませんでしたが、人目を避けるように朝鮮半島に渡り、現在のソウルで暮らした経緯を解説しています。その後、彼に会いたくて帰国したときの仰天エピソードにも触れています。

3本目では、『戦前 エキセントリックウーマン列伝』などの著書がある平山亜佐子さんが、「ブラッサム」にはモデルの人物が登場しない男性との情事、千代の強烈な初体験について考察します。千代はそのときまだ17歳だったと自伝などに綴り、「なぜそのとき自分は男を拒まなかったのか」ということについても振り返っています。平山さんはそこに、のちに作家となる女性ならではの冷徹な観察眼を感じました。

自伝などで恋愛遍歴についても赤裸々に書いてきた宇野千代。その言葉には、朝ドラで描かれる部分だけでは伝わらない凄みがあります。10代のうちは意に沿わない結婚や手痛い失恋を経験し、22歳で入籍した2回目の結婚では、ようやく好きな相手と結ばれました。初めて幸せをつかみ、新婚生活を楽しむ様子が朝ドラでもしばらく展開するようです。

元夫の弟を「兄」と偽り、6畳一間で同棲…朝ドラ「ブラッサム」では完全スルー、宇野千代の京都での"極貧生活"

(2026年10月23日公開)

宇野千代
宇野千代(画像=女人藝術社/PD-Japan-oldphoto/Wikimedia Commons)

NHK「ブラッサム」では、珠(石橋静河)が元夫の弟である保(金子大地)と東京で一緒に暮らすシーンが描かれている。モデルとなった宇野千代は、どのような生活を送っていたのか。ルポライターの昼間たかしさんが、文献などを基に史実をひも解く――。<続きを読む>

 

「ブラッサム」では描かれない「初恋」のその後…失恋で朝鮮に行った宇野千代が同僚教師へ買った"恐怖の土産"

(2026年10月21日公開)

竹の格子窓から見える庭
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Wako Megumi)

NHK朝の連続テレビ小説「ブラッサム」では、作家・宇野千代をモデルとした主人公・珠と同僚教師(島村)の恋愛が描かれた。ライターの栗下直也さんは「宇野の自伝や評伝によると、彼女は失恋の後に日本統治下のソウルに向かった。意図的に男と距離を置いたのだが、それでも宇野は同僚教師を忘れることはできなかった」という――。<続きを読む>

 

朝ドラ「ブラッサム」では描けない…宇野千代が17歳の教員時代に初めて経験した情事の中身と意外な相手

(2026年10月15日公開)

古い机と椅子が並ぶ学校の教室
※写真はイメージです(写真=iStock.com/rai)

朝ドラ「ブラッサム」(NHK)では作家・宇野千代(1897~1996年)をモデルにした物語が展開中。宇野の著作などを読んだ平山亜佐子さんは「宇野さんは若い頃から性体験についても赤裸々に書いてきた。17歳のときに初めて経験した情事の描写では、将来作家になる女性の冷徹さがうかがえる」という――。<続きを読む>

 

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