両者の違いは部下への愛情の有無にある

たとえば「ここで言ってあげないと、この人は将来いつか恥をかく」ということであれば、その場では苦言かもしれませんが、のちに金言になるでしょう。

確かに苦言は、そのときはわかってもらえないことも多いから、すぐに「私のためにありがとう!」とはならないでしょう。

ただだからといって、言わないことが本当にリーダーとしていいことだとは限りません。苦言を呈さなければ、その時点では「優しいリーダー」に見えるかもしれませんが、将来的には「優しくないリーダー」なのです。

もちろん、正しく苦言を呈するためにも、リーダーにはちゃんとした説明やフォローする力、感情的に言わない冷静さが必要です。

ただし、苦言はあくまで苦言であって、暴言とはまったく異なるものです。私的解釈で少し青臭いですが、両者の違いは部下への愛情の有無にあると言えるでしょう。

職場で叱られたビジネスウーマン
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本当に言わなければいけない苦言は、部下にとって成長の糧になる

苦言を呈する前の“たった一言”

実際に苦言を呈す際、相手にどう伝えればいいのでしょうか?

おそらくどのリーダーでも、一度は悩むことではないでしょうか?

当たり前ですが、部下の失敗に対して「いいよ、気にするな!」ばかりでは成長しません。やはり適切な苦言あってこそ、気づき、修正し、成長に至るわけです。

ただし問題は、それは相手が苦言を肯定的に解釈してくれたときであって、間違って批判や悪意として捉えられたら、せっかく相手のために言った苦言も台無しになります。だから難しいのです。

そこで、私の経験から、苦言を批判や悪意と捉えられないようにする簡単な方法をお伝えします。

本当にすごく簡単な方法で、苦言を言う前に「ちょっと冷たいことを言うようだけど、あえて言うね」と一言断ってから苦言を呈する。ただ、それだけです。

要するに「今からいう言葉は、あなたにとっては耳の痛い話です。私はそれを承知の上で話します」という前置きをして、相手の気持ちに先手を打っておくのです。