毎日の何げない親子の会話や遊びの中で、わが子の「言葉力」を伸ばしていくことができます。特別な道具や環境は必要ありません。子どもが言葉を理解し、使いこなせるための家庭習慣をお伝えします。
Q.子どもに間違いを気づかせたい。なんて言えばいい?
小学生になると「本当は良くない」とわかったうえでワガママを言うことがよくあります。ダメなのはわかっているけど、かといって自分を十分にコントロールできない。そんな感情のはざまに陥ってしまっているのです。
そんなときに「ダメに決まってるでしょ!」と頭ごなしに否定すると、感情の混乱は深まるばかり。「お母さんに見放された……」と、お子さんの気持ちはズタボロになってしまいます。良しあしは別としても、自分の本当の気持ちを口にするたびに自分を否定されたと感じたら、子どもは、周囲の人々の顔色をうかがってばかりで、自分の本音を言えなくなってしまうでしょう。
じゃあどうするか。お子さんのワガママを、オウム返ししてみてください。「ブロッコリーなんか食べない!」「ふーん。ブロッコリーは食べないんだね」。「このシャツじゃなきゃ嫌だ!」「このシャツじゃなきゃ嫌なんだね」
否定でも肯定でもありません。でも、オウム返しされた自分の言葉を聞くことによってお子さんは、「それはあんまりいいことじゃないな。現実的じゃないな」と、自分の言葉を客観的にとらえるようになります。自分の発言を客観的にとらえることは、コミュニケーションをうまく行うための大切な要素の一つ。お子さんに「自分の言葉を客観的にとらえる機会」をつくってやってください。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


