毎日の何げない親子の会話や遊びの中で、わが子の「言葉力」を伸ばしていくことができます。特別な道具や環境は必要ありません。子どもが言葉を理解し、使いこなせるための家庭習慣をお伝えします。

Q.子どもの行儀の悪い食べ方が気になり、叱ってしまいます

食事中の会話を楽しむことと、正しいマナーで食事をすること。大人なら両方大切ですが、小学生にとっては、「圧倒的に会話が大切」。本来なら一日の中で一番家族の会話を楽しめるはずの食事中に、文字通り箸の上げ下ろしをこと細かにあれこれ言われたのでは、会話を楽しむどころではないですよね。何げない家族の会話ですが、子どもはそこから会話の楽しさや大切さを感じています。会話が楽しいと感じた子どもは、家族以外とも会話を楽しみたいと、自然に考えるようになります。

マナー、マナーとうるさく言われ、食事を楽しめない子どもは、当然、食事中の会話の楽しさを知ることもできません。さっさと食べ終えて、できるだけ早くに食事の場から離れようとするでしょう。他人と関わらなければ、マナーなんか必要ない、と自分だけの世界に閉じこもってしまうかも。

食事のマナーは大切です。でも、親が口うるさく言わなくても、子どもは親の食事の仕方を見ていれば、いつの間にかマナーを身に付けるもの。たとえ普段はいい加減であったとしても、「本当はこうするのが正しい」ということを知っているものです。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。