毎日の何げない親子の会話や遊びの中で、わが子の「言葉力」を伸ばしていくことができます。特別な道具や環境は必要ありません。子どもが言葉を理解し、使いこなせるための家庭習慣をお伝えします。

Q.わが子が「もっと遊んでいたい」と駄々をこねる

お子さんとお出かけするとき、どこへ行くとも、何をするとも告げず、急に連れ出したりしていないでしょうか? 子どもにとっては、急に外に連れ出されるのは不安です。大人並みに自分のスケジュールを把握するのは不可能ですが、何となくの見通しをもっていることは、気持ちの安定にもつながります。予定などを何も知らされず、ただ親についていくという習慣は、自分の意思をもたない「指示待ち」にもつながります。

「公園に連れていくのはいいけど、わが子が予定の時間が過ぎても『帰らない』と言い張って困る」という悩みを聞くことがありますが、私に言わせれば「そんなの当然」です。「いつ頃まで遊び、その後どんなことをする」を言われていないのですから、子どもは「この楽しい状態が、ずっと続いてほしい」と思って当たり前。「公園で遊んでいて楽しかったのに、急に終わりだと言われた。公園から出たら楽しいことがあるのかないのかわからない。だったら、もっとここで遊んでいたい!」と駄々をこねるのも当然です。

物事には「予定」がある、という認識をもつことができれば、「今日はどこへ行くの」「いつまで遊んでいいの」「このあと何をするの」と、自分から尋ね、見通しをもって行動できるようになります。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。