毎日の何げない親子の会話や遊びの中で、わが子の「言葉力」を伸ばしていくことができます。特別な道具や環境は必要ありません。子どもが言葉を理解し、使いこなせるための家庭習慣をお伝えします。

Q.うちの子、言葉の発達が遅いかも?

「乳幼児に話しかけるときには『赤ちゃん言葉』」という思い込みを捨てましょう。大人と話すときと同様に、フルセンテンスで話して大丈夫です。

赤ちゃん言葉は使わないほうがいいとまでは言いませんが、「赤ちゃん言葉だけ」という状況からは、できるだけ脱しましょう。なぜなら、そういった単純な言葉ばかりだと、子どもの言語能力の発達に結びつく、脳への刺激が少なくなってしまうからです。

「簡単なこと」「単純なこと」「楽なこと」は脳への負荷が小さく済みますが、その分、刺激も小さいため、脳の発達に結びつきにくいのです。

もう一つ大切なのが、「は」「が」「を」「も」などの助詞。赤ちゃん言葉だと「ワンワン、いるね」のように省略しがち。でも「ワンワンも、いるね」と言えば、「犬以外もそこにいる」ということもわかります。助詞を使うと、表現が豊かになったり、伝えられることが増えたりします。

親が赤ちゃん言葉だけで話しかけていると、単語の数もなかなか増えないし、助詞を使う機会も少なくなってしまいます。これでは、言葉を使いこなせるようになるまでに時間がかかってしまいます。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。