子供に自立した行動を促すために、親はどんな言葉をかけるといいか。公認心理師の三宅美絵子さんは「親は宿題や部屋の片付けといった子供の課題に対して、指示や命令する口調で伝えるのではなく、協力する姿勢を示すことが大切だ」という――。
※本稿は、三宅美絵子(著)、岩井俊憲(監修)『アドラー流子育て 50の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
「早く宿題やりなさい!」は誰の課題か
「いつまでやっているの! ゲームはもうやめなさい!」
「まだ、やっていないの? 早く宿題やりなさい!」
「いい加減に部屋を片づけなさい!」
ゲームをやめないことで、冷めたご飯を食べることになるのは誰でしょう?
宿題に取りかからないことで、学校で気まずい思いをするのは誰でしょう?
部屋が散らかっていて、必要なものが見つからずに困るのは誰でしょう?
アドラー子育てでは、親子の課題を分けて考えます。
子どもが「責任を果たす経験」を積むためのプロセスとして、まず「誰の課題か」と分けることをスタートにしていきます。
子どもの行為の結果が、最終的には子ども自身にふりかかり、親にはふりかからないとき、それは「子どもの課題」です。
親が口出ししたり、手伝ったりしなくてもいいのです。
一方、「きょうだいで仲良くしてほしい」「この学校に進学してほしい」などの親の期待通りに動いてほしい、やきもきするなどの感情は、「親の課題」です。
子どもの課題と分けて捉えることで、イライラしたり、やらないことが気になってイチイチ声をかけて忙しくなったりすることが減っていきます。実は親が子どもに指示や命令する口調で伝えていることの多くは、言わなくていいこと。
つまり、「子どもの課題」であることがほとんどなのです。



