「心に残る会食」をセッティングするコツは何か。仕事柄、平日の夜はほぼ毎日会食が続くという放送作家・脚本家の小山薫堂さんは「自分で会食の店選びをする際に、気をつけている“作法”がいくつかある」という――。(第1回/全5回)
※本稿は、小山薫堂『初老の作法』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
会食の極意「人をどう読むか」
私は仕事柄、平日の夜には、ほぼ毎晩、会食の予定が入っています。「会食にも作法あり」そんな話をしてみたいと思います。
会食で私がもっとも大切だなと思うのは、「人をどう読むか」ということです。まずは、お店選び。
誰も彼も同じところへ連れて行ってもダメだし、その人がそもそもどんな会食スケジュールなのかを最低限探っておく必要があります。たとえば、私と同じように会食に行く機会が多い人だったら、まずコース料理のお店はNGです。
私自身、日々いろいろな人から会食をセッティングしていただくのですが、気合いの入ったコース料理のお店を選ばれる方が、すごく多いのです。もちろん、お店選びの技を磨くそうした心づかいはとてもありがたいのですが、それが毎晩のように続くことがあると、やはりつらくなってきます。
そうした自分の経験から、会食疲れしていそうな人との会食のときは、なるべく疲れさせないような、息抜きできるような食事をセッティングしたいと思っています。これが、会食にあたって「人をどう読むか」の一例です。
コース料理の会食疲れをしていそうな方に対しては、たとえば家庭料理風のメニューがあるところとか、アラカルトで好きなものをちょっとずつ食べられるお店を選ぶようにしています。


