熱中症に負けない体をつくるにはどうすればいいのか。長年、熱中症研究を続けてきた東洋大学教授の加藤和則さんが数えきれないほどの試行錯誤の末にたどり着いたのは、意外と「身近な果物」に含まれる3つの成分だった――。

※本稿は、加藤和則『血管細胞を強くすれば熱中症は予防できる 熱中症やヒートショックに強い身体に変える3つの成分』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

100種類以上の成分から見つけた「希望の光」

私たちは、熱に負けない強い身体を作り、熱中症を予防する可能性を秘めた「機能性成分」を探すため、100種類以上の植物や果物由来の成分を検証しました。

40℃という過酷な環境下で、どの成分が細胞を守り抜くのか。数え切れないほどの試行錯誤の末、私たちはついに、素晴らしい力を持つ成分を見つけ出しました。

それが、柑橘類の皮に主に含まれる「オーラプテン」と「タンゲレチン」です。

特に、ハッサクや夏みかんに多く含まれる「オーラプテン」は、驚くべき効果を示しました。40℃の環境でも血管内皮細胞の生存を助け、さらにはミトコンドリアを活性化させることがわかったのです。

八朔
写真=iStock.com/linegold
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また、シークワーサーなどに含まれる「タンゲレチン」は、細胞内の脂肪代謝を司るためのスイッチを入れ、脂肪を効率よくエネルギーに変える手助けをしてくれます。いわば、壊れかけたエネルギー工場を修理し、再び稼働させる「エンジニア」のような役割を果たしてくれるのです。