三つの果物を上手に取る「相乗効果」とは
私たちの研究では、熱中症対策として有効な3つの成分を特定しました。ハッサクなどに多く含まれるオーラプテン、シークワーサーに多く含まれるタンゲレチン、そしてヤシ油やパーム核油などに含まれる中鎖脂肪酸の三つです。
これらはそれぞれ独立した働きを持ちながら、組み合わせることで単独では到達できない高い効果、すなわち相乗効果を発揮します。
こうした研究成果を基に、現在ではオーラプテンを配合した「暑さを払う飴」や、アスリート向けのドリンクや羊羹などの開発が進んでいます。
私たちの研究は、研究室の中だけでは終わりません。この知見をいかに社会に役立てるか。次回は、夏の熱中症と冬のヒートショックに共通する「血管の弱さ」と、3つの成分がもつ可能性に迫ります。


