会食経費の上限を聞くのは野暮
次に、会食で多いのは、「小山さんのほうでお店を選んでください。こちらでお支払いしますから」というもの。これは、まさに「人をどう読むか」の上級編ともいえます。
そのときに困るのが、会社によって予算のルールが違うこと。
かといって、「上限いくらまでですか?」などとお伺いを立てるのも野暮というものです。仮に、上限を聞いてしまったとしましょう。
相手が「じゃあ、ひとり2万円以内でお願いします」と言ってきたときに、ほんとうに2万円で予算を組んでいいものなのか、あるいは相手はちょっと無理をしているのか、実は1万5000円にしてほしいのか、いろいろな状況が考えられるわけです。
どれだけその人の心を読めるのかというのがポイントなのです。
薫堂流「お酒逆算」のテクニック
普段なかなか行けないところに行きたいという人もいるだろうし、有名な予約の取れないところに行きたい人もいます。あるいはまだ全然名の知られていない隠れ家的なところが好きだという人もいます。
その人の本当の好みを読むことが、会食の作法として大事な気がします。
そうしたときに私がよくやる、とっておきのテクニックとして、「お酒逆算」というものがあります。
たとえば、ワインにまったく興味のない人だったら、きっとお酒が好きではないのかなと、ワインがなくても食事を楽しめるところを選びます。日本酒好きの人なら海鮮のおいしい和食の店を、ビール好きの人なら揚げ物が人気の居酒屋さんを選ぶ……など、相手の方のお酒の好みでお店を選ぶのです。
