住まいは賃貸と所有のどちらを選ぶといいか。会計学博士の榊原正幸さんは「これからも当分続くであろうインフレ時代には、家を所有していないと価値の値上がり分を享受できない。ただし日本では、人口が減少するので、購入する家の条件には要注意だ」という――。

※本稿は、榊原正幸『60歳までに億り人になる思考法』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

家の模型とBUY or RENTの文字
写真=iStock.com/Andrii Yalanskyi
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「マイホーム神話」の本当の原因

昭和の時代には、「結婚したら、次は家を持ってこそ一人前」というような言説が流布されていました。このような昭和の「マイホーム神話」や「土地神話」の本当の原因は、「経済がずっとインフレ基調だったこと」にあります。

「人としての甲斐性」の問題ではありません。家賃を払い続けるよりも、早めに購入した方がいい、いや、早く購入しないとインフレで値上がりして買えなくなってしまう、というのがベースにあったのです。

そして、これからも、そういう時代が長く続くでしょう。数年とか、それ以上長く住むのであれば、インフレ経済下では、家は借りるより買った方が、決定的に有利になります。

ただし、価格が上がりすぎた都心のマンションを購入するのはオススメできません。過度に上がりすぎた価格というのは、たとえインフレ経済下であっても、大きく下落するのが宿命だからです。それは、株価でも不動産価格でも同じことです。

不動産の適正価格の議論については、それだけで一冊の本になるくらいのものですので、ここでは割愛しますが、不動産も株式も、「高値づかみ」には十分にご注意ください。