未来をつくる力を求める声
クレテイユの高校生たちが求めたのは、教室に先生がいることだった。それは保護を求める声であると同時に、自分たちの未来をつくる力を求める声でもある。学ぶ機会がなければ、自ら立つことはできない。
トクヴィルは、民主主義が人々を子どものままにとどめる危険を指摘した。だが同時に、彼は民主主義の中に、人々が自ら結びつき、自ら治める力も見いだしていた。フランスの若者たちの声は、その力の表れとして聞くこともできる。
問われているのは、保護を減らせるかどうかではない。人々が自ら未来をつくれる保護を、どう持続させるかである。保護と自立。縄と自由。2つの古典が示しているのは、その両方を手にする知恵である。構造を知る者は、構造に飲み込まれない。フランスの危機を読み解くことは、私たち自身の社会と組織の次の10年を考えることにつながっている。
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